ホームページを作ってほったらかしなんてのはよくあることで、私たちのような制作者でも結構ほったらかしのことは多いです。
よく医者の不養生にたとえられますが、ホームページも手を入れないと病気のような状態になることがあります。しかも知らないうちに(知らないというくらい気に掛けていないことが一番深刻ではありますが)。
ホームページでよく見られる問題点
情報が新鮮でない・正確でない
なんとかしてくださいとしか言いようがないです。
時間がないとかめんどくさいとかそういう問題ではなく、情報が正しくないページは「訪問者にとっては邪魔以外の何者でもない」のです。
うちは常連だけに伝わればいいからツイッターでお知らせするという人もいると思いますが、みんながツイッターを使っているわけではありません。営業時間がメディアごとで全然違うとか、お客さんになるような人を混乱させているだけなんです。
正しい情報を掲載し続けないのであれば、見込み客を失う可能性もあるので、存在しない方がマシなことも多々あるのです。この辺りについては、以前にもブログに書いていますので、ぜひご覧ください。
どうしてもホームページを維持できる体制になければ、メンテナンスを外注するか思い切って閉鎖するのもよいと思います。
ウェブの運用は正確な情報を維持できる体制から | フォルトゥナ ブログ
フォルトゥナ
ウェブの運用で一番大事なのは正しい情報を維持することです。誤った情報を掲載し続けるデメリットも多く、何もできないのであれば「存在しない方がマシ」ということもあります。始める前に...
最新の環境に合わなくなり、きちんと見れない
最近一番多いのはスマートフォンできちんと見れないということです。
うちの会社のホームページはスマートフォンでは誰も見ないだろうと思うことも多いかもしれませんが、そんな業種のホームページでも2割程度はスマートフォンで見られています。 出先でその会社について調べたいというときには、カバンからノートパソコンを出すよりも、スマートフォンで調べる方が楽ですしね。
あるいは「スマートフォン対応済み」というようなページでも、最新のブラウザでは動作していなかったりすることもあります。作ったから安心ではなく、今もきちんと動作しているかは定期的に確認した方がよいですね。
そしてまだときどき見かけるのはFlashを使っているホームページです。「スマートフォンで見られない」と言うことで相当駆逐されましたが、もうパソコンでも見られない時代が来ているので、すぐにでも変えた方がいいと思いますよ。
そうそう、古いバージョンのInternet Explorerに合わせて作ったページなんかも同様ですね。
知らないうちに見れなくなる
案外気づかれないままで放置されることが多いのですが、「何らかの原因」で見れなくなることがあります。
原因は様々でCMSの自動更新によるものであったり、サーバーのトラブルであったりします。経度のものは自動で復旧されることもありますが、まれに倒れたままよみがえらないこともあります。
また自分で更新するようなCMSは使っているうちにダメになってくることもあります。記事が増えればデータ量も増えていきます。データは目に見えないのですが、だんだん遅くなってきたとかで事前にまずいことを察知することもできます。これに気づくのは実際に使っているからなのですが、実用上問題があるくらい遅くなっているのは相当まずい状態です。止まって困るならば、いいサーバーに引っ越す決断も必要です。
サーバーについても以前に記事を書いていますので、よろしければどうぞ。
遅いと感じたらサーバーの引っ越しを | フォルトゥナ ブログ
フォルトゥナ
昨年の秋頃からサイトのリニューアルなどを行わずに、サーバー引っ越しをする業務が何件かありましたので、フォルトゥナでサーバーを選ぶ際に重視していることを、簡単にまとめておきたいと...
この辺りはそのホームページの成果が出ていようが出てなかろうが、公開している以上、最低限はしておかないとまずいレベルの内容です。 もしこれができないというなら、そもそもホームページを公開するということそのものが間違っているか、できない体制に問題があります。
これがきちんと出来ていれば、その次のステップに進むことができます。
ウェブマーケティングの基本的な考え方を学ぶ
正しい情報を掲載することもウェブの向こうにいる訪問者(見込み客)のためですが、その人たちが本当に知りたいことは何か、どうすれば訪問した価値があると思ってもらえるのかを考えることが大切です。お客さん(発注者)が喜んでくれるからだけを見た制作では、実際の利用者には喜ばれないことも多いのです。
どのようにウェブを活用すればよいかは、本来はクライアントが自分で考えるべきことですが、ウェブの専門家ではない人には助けも必要です。それは必ずしも「制作会社」ではないはずです。
「制作費」がないと倒れてしまう制作会社も多いはずですが、この際、作ることしかしない制作側の都合はばっさりと切ってもらい、本来のウェブ運用とはこうあるべきだというのを、話してもらうのが7月22日の住太陽さんのセミナーとなります。そもそもサイトなど必要ないという話になるかもしれません。
住さんは「特別な話はしない」と仰るわけですが、「ごく当たり前」のことをミスを極力減らして、きっちりと行うのは大変難しいことです。また以前の誤りを正していくというのも本当に難しいことなのです。
今回のセミナーでは、「制作者向けに厳しく話してください」とお願いしていますので、特に制作者向けの内容になりますが、今頼んでいる制作会社の保守や運用に疑問を感じている発注者の人であったり、制作からインハウスの方へ転校しようと考えている人にもウェブマーケティングの基本を考える機会としておすすめです。
なかなかこの段階に至るのは難しいですが、日々の点検を自分で、あるいは誰かに手伝ってもらってもやるという習慣を付けないと、その先に向かうのは難しいですね。