お客さんに喜ばれるJimdoとa-blog cmsの投稿の簡単さ
うちで制作を行う場合にはJimdoとa-blog cmsの併用が中心です。
これは使う側の「投稿する」ということに限っての学習コストが高くないからです。WYSIWYGエディタを使わない、使わせないって、ものすごく大事なことだと僕は思っています。WYSIWYGエディタなら簡単というのは大きな間違いで、「Wordみたいに書けますよ」というのが通用しない場合も多いのです。
a-blog cmsの場合はユニットでの入力という特徴があるので、WYSIWYGエディタを使わなくてよいことと、画像ユニットが文章と分けられるというのが、混乱を招かないという感じです。
もちろん1つの入力欄で画像もその中に見えるというのがわかりやすいという人もいますが、更新する人のスキルがばらけている場合には、使い慣れていない人に揃えておくのがよいと思っています。担当者が永久に変わらないということもありえませんし。
Jimdoもいろいろなボタンはありますが、左上に見出しと本文が固まっているのがよいですね。
文章を書き慣れていない人には、見出しと本文の区別も付きにくいし、適切な見出しとは何かを教えるのも難しいことですが、CMSの管理画面の使い方を苦労して学ぶという無用な労力を掛けるよりは1万倍くらい有意義ですし、運用を自分でするならやってもらわないといけませんと割り切っています。
作り手側の事情としてのJimdo
作り手側の事情としては、カスタマイズの工数が少なくて済むので、うちの中では安価に仕上げられるのです。
作り手としては、まあ慣れているものの構築が速いのは当然で、同じことをするにもその工数は低い方がよいのです。
Jimdoはサーバー型のサービスなので、自由が効かないのは仕方ありません。ただ逆に出来ることの限界も見えやすいので、ここまでのことをしたいならJimdoで十分で、それ以上なら別の選択肢があるという目安にもしやすいです。
もっとも先日発表された「Jimdo Best Page 2014」の受賞サイトのように、ここまでするのか・・・みたいなページもありますが。
とは言え、何が得意で何ができないかがはっきりしているので、使いどころを見極めやすいので、Jimdoが合うお客さんを見極めやすいというのも使い手としてはメリットだと思います。
作り手側としてのa-blog cmsのメリット
a-blog cmsの作り手側から見た視点での大きな特徴は、基本機能でだいたいの小規模サイトで必要なものは実現可能ですし、難しいことであれば開発も可能ですが、そこそこのことならPHPを書かなくてもかなりのカスタマイズができるということです。
HTMLレベルでそこそこ作れるということは、吐き出すHTMLの制御もしやすいわけで、マシンリーダブルなHTMLは可能な限りアクセシビリティを考えたいという私には必須なわけです。プログラムを覚えてカスタマイズを学んだり、どうしてもPHPで行き詰まって時間を費やすよりは、HTMLをきれいに書く方が僕にとっては有意義なのです。
まあ管理画面ですらHTMLの知識で何とでもできるので、お客さんの使いやすさを追求する上でも非常に使いやすいシステムだなと思っています。
フォルトゥナの第3のCMSは?
という感じで、主にJimdoとa-blog cmsを使い分けていますが、いろいろと新しいものも出てきていますし、もう1つくらい(特にオープンソースの)ものが提案できればいいなと思っていますが、今のところなかなか難しいです。
付け加えると、うちのお客さんはWordPressが難しくて更新ができなかったという人が多いため、選択肢には入りません。これはWordPressのせいではなく、お客さんのしたいことに見合わないCMSを選び、使い方をきちんと指導しなかった制作者の責任だと思いますが。
とは言え、まだまだカスタマイズでa-blog cmsを使いやすくすることはできるはずで、いろいろと考えていきたいと思っています。11月14日(金)に大阪・十三のJUSO Coworkingでミニ勉強会を開催しますので、よかったらぜひお越しください。普段他のCMSを使っている方の話なんかも聞けたらうれしいですが、誰も来なかった一人研鑽に努めたいと思います。