あびるやすみつさんの新刊が出ましたよ
友人であり、仕事も一緒にさせていただいているabistudio.comのあびるさんの新著「マンガでわかるアフィリエイト」が発売されたので早速読んでみました。
あびるさんと私の関わりについてちょっと
あびるさんと初めてお会いして話したのは、ほんの3年ほど前のことなのですが、それ以前にとある経路から、サイトの配色チェックのお仕事をいただいたことがあります(調べてみたら9年前でした)。
それとは別に「アフィリエイトの人」としてよく知っておりまして、Webスクールの講師をやっていた頃には、おすすめ教材として最初の著書「アフィリエイトでめざせ!月収100万円―ウェブサイトでバナー広告収入を得る秘訣とは? 」を紹介しておりました。
今回の新著にも書かれていますが、アフィリエイトと言うと情報商材の怪しげなものが多かったりするわけですが、実際に読んでみると、想像以上にユーザビリティ周りのことが多くて驚いた記憶があります。あんまり商材をどう売るかとかは書かれていません。
これは極めて当たり前のことなのですが、私が色のことを話す場合でも、個々の案件に合った色があって、どんな情報をどれくらい掲載するかによっても異なるため、こうしておけば間違いないと一括りに言えないわけです。初心者向けに何かを教える場合には、最低限誰にでも通じるような「すぐやれることをやっておこう」ということを言うしかなかったりします。
「マンガでわかるアフィリエイト」はどんな感じだった?
さて、今回はマンガです。そもそも細かいめんどうくさいことは後回しにして、正しいアフィリエイトについて書かれています。構成は以下のような感じで、章ごとにコラムも掲載されています。
- 第1章 アフィリエイトってそもそもなんなの?
- 第2章 アフィリエイトなら楽して稼げるの?
- 第3章 アフィリエイトなら大儲けできるの?
- 第4章 サイト運営を効率化することはできないの?
- 第5章 作者はどうやってアフィリエイトで成功できたの?
最初の3章はこつこつ全うに稼いで成功するアフィリエイター像と一攫千金を夢見て怪しい情報商材とかに手を出してしまったアフィリエイター像が紹介されています。この後者のタイプがなかなか減らないのが問題なんだろうなぁと思ったりします。
第4章では、APIを使って自動化する(という方法も取れる)という話です。こつこつとブログを積み上げていくブロガーさんとは方向性が違いますしね。
第5章はあびるさん自身のストーリーですが、実は我々のようなWeb制作会社には耳の痛いことが書かれています。Web制作をやっている人は、この章だけでも読む価値があると思います。
コラムも結構内容が濃くて、名誉毀損や薬事法、弁護士さんの探し方など、アフィリエイトで起こりがちなトラブルに対する事前の注意なども書かれています。さすがあびるさん、芸が細かい。
Web制作者もアフィリエイトしてみようよ
今からちょっとアフィリエイトをやってみようかなぁとか、変な情報商材に手を出す前にちょっと考えた方がいいという人に向いた本だと思いますが、Web制作者も読んでおいた方がいい本だと思います。
この本ではあびるさんは自分のことをこのように言っておられます。
自分には才能がないので、下手な鉄砲を数打つしかありません。「へこたれずに試行錯誤して数打つ才能」だけがあるのかもしれませんが、ノウハウではないですよね。
これは普通のWeb制作会社も同じで、「サイトを作れば必ず売れる保証」なんてどこにもないわけです(まあ元がひどすぎればそれよりは下がらないだろうくらいには思いますが)。
ただこの試行錯誤を繰り返すことで貯まっていく知見がノウハウなわけでして、制作会社としてはその知見を得る作業をお客さんのサイトでやるべきではないなぁと考えています。
もう一つ、お客さんの商材の販路としてのアフィリエイトというのも視野に入れておくべきでしょうね。アフィリエイターが紹介しやすいものだったら売りやすいはずですし、それを見分けるためにもアフィリエイトをやってみるのは悪くないです。
そういう意味でも、この本を読んで、アフィリエイトをはじめるWeb制作者が増えていけばよいなぁと思います。
かくいう私は、今はあまりアフィリエイトサイトを動かしてはいません。一番いいときは月に10万円以上あったんですけどね。ちょっと心を入れ替えて何とかしてみようと思います。